ショート(ミニ)Vブレーキにはキャリパー用レバーに交換した方が良いでしょうか?(テコ比・引き量・クロスバイク)

クロスバイク

おはようございます。古賀修三です(^^)

今回もYouTube視聴者様のご質問にお答えしていきたいと思います!

今回はクロスバイクのブレーキレバーに関するご質問です。

では、質問内容から見ていきましょう~

 

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質問内容

質問なのですが、Vブレーキのクロスバイクをドロハン化した時にミニVに交換しました。

フラットに戻したいのですが、ブレーキレバーはキャリパーブレーキ用の方が良いのでしょうか?

ドロハン化した時にVブレーキとレバーは売ってしまったため、新たに買うのにどちらがいいのか迷ってます。

というご質問です!

これは、ブレーキレバーとVブレーキ本体のテコ比引き量)を考えるといいと思います!

では詳しく説明していきましょう~(^.^)/

 

 

ドロハン化でショートVにする理由 

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ショートVにする理由はSTIレバーやキャリパー用ブレーキレバーは、Vブレーキ用レバーに比べワイヤーを引く量が少ないため、少ない引き量でもVブレーキアームを少しでも多く動かせるようにアーム長を短くする必要があるからです!

 

一般的なVブレーキ(例えば↑の画像のシマノ製BR-T4000)のアーム長は107mm(ブレーキ固定ボルト中心~ワイヤー受け金具の軸中心)です!

すべてのVブレーキが107㎜というわけではなく、メーカーによって数ミリの違いはあります。

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↑はシマノのショートVブレーキ(BR-R353)です。

アーム長は90㎜となります。

 

両者のアーム長の違いは17㎜ですが大切なのは比率です!

107㎜が90㎜になったので、90÷107×100=84% の長さになったということです。

ということは、ショートVにしたことで100引きたいところを84の引き量で良いということです。

これがキャリパー用のレバーでVブレーキを引く際には、ショートVに変えた方が良いという意味です。

 

ちなみに私が調べた中で、最もアーム長が短いVブレーキは82㎜でした! 

この場合、シマノのBR-T4000(107㎜)との比較では77%となります。

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レバー側の引き量の違い

ではキャリパーブレーキ用のレバーとVブレーキ用のレバーではどのくらい引き量が違うのか?

実はレバー側にもVブレーキで言うアーム長のような、引き量に関係のある数値があるのですが公表されていません。

なので自分で計測する必要があります。

さっそく確認していきましょう~

STIレバーとフラットバー用のレバーでは比較しにくいので・・・

 

↑今回はこちらのシマノのクラリスグレードのフラットバー用レバーで比較したいと思います!

 

クラリスグレードのフラットバー用レバーはキャリパーブレーキにもVブレーキにもどっちにも対応できるように切り替え式になっています。

画像の状態は、Vの位置にタイコを取り付ける金具があるのでVブレーキ用になっています。

 

計測するのは、レバーの稼働軸とタイコ取付金具の軸の中心です!

 

ノギスで測ると約37㎜でした!

 

裏側の小さなボルトを外し、プラスチックの抑えも外しました!

 

Vの位置にあるタイコ受けをC・Rの位置にスライドさせます! 

 

取り外した抑えをボルトで止めて、キャリパー用ブレーキの出来上がりです(^.^)

便利グッズですね~

 

再度、レバー軸~タイコ受けの軸までを計測します。

 

距離は約25㎜でした!

Vブレーキ用は37㎜だったので、2つのレバーの違いの%を出してみると・・・

25÷37×100=68% となります。

 

ブレーキ本体側は84~77%短くなったのに対し、レバー側は68%と16~9%違います!

ということは、本来はもっと短いショートVにしないと引き量が合わないということですね~

 

STIレバーでショートVにしても、ブレーキシューとリムのクリアランスをかなり近づけないと、ブレーキの効きが弱くなってしまうのは仕方ないことだということですね~

 

 

ショートVにはVブレーキ用レバー 

結論はショートVでもVブレーキ用のレバーの方が良いと思います! 

キャリパーブレーキ用のレバーだとシューとリムのクリアランスが狭くなってしまうため、ちょっとのリム振れで引きずりを起こしてしまったり、ブレーキの調整がシビアになってしまうからです。

V用でしたら広くクリアランスをとれるので、調整が楽だしシューがリムに当たってからの制動コントロールもしやすいです!

Vブレーキ用を選びましょう~↓

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まとめ

いかがだったでしょうか?

やはりショートVでもキャリパー用のレバーで十分引ける比率までは落とせないということですね~

ちなみに107㎜のアーム長を基準にした場合、レバー側の比率68%に対応させるにはアーム長を73㎜にする必要がある計算になるのですが・・・

 

↑はTRP製のTTV Road (キャリパープル)という、ロード用のエアロブレーキがあります!

構造的にはVブレーキと同じように見えるのですが、このブレーキのアーム長は78㎜のようです。

なんだか私の計算が合わないのですが・・・(^-^;

ブレーキ台座からシューの取り付け位置が違うからなのか(・・?ですね~

とりあえず、レバーはV用にしておきましょう~

今回はこのへんで~

ではまた~(^.^)/~~~

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