おはようございます。古賀修三です(^.^)
今回も視聴者様のご質問にお答えしていきたいと思います。
今回は「親子で折りたたみ自転車を兼用したい」という方からのご質問です。
では行ってみましょう~(^.^)/
質問内容

題名: 子供も兼用で使える折りたたみ自転車
メッセージ本文:
YouTube楽しく拝見させて頂いております。早速ですが相談させてください。
身長128cmの小学校4年生の娘と、大人が兼用で乗れる折りたたみの自転車というものは考えられるでしょうか?娘の自転車デビュー用に購入した14インチが小さくなっていたため、祖父祖母に連れられて自転車を買いに行き、店員に勧められるまま22インチの自転車を購入してきたのですが、実際に乗ろうとすると大きいため乗れませんでした。
学校の自転車教室用に娘の自転車を準備する必要があるのですが、普段は全く自転車に乗らないことと、上記の22インチの自転車もあるので、自転車教室のためだけに新しい自転車を買うことを躊躇しています。
もし、大人と兼用できるモデルがあれば、自転車ごと車で会社に送って貰って、下り坂の帰りだけその自転車に乗ってくるなどでも使えるので、兼用できるものがあれば教えて頂きたいです。
希望としては
・予算2万円程度で買えれば嬉しい
・大人が乗っても恥ずかしく無いデザイン
・男女兼用兼用のデザインだと嬉しい
・出来れば変速は欲しい
・泥除けやカゴは無くても良い現状具体的に検討しているモデルはマイパラスのMF103で、適応身長135cm〜とのことで、若干大きめですが、それ以下で変則付きの大人用のモデルが見つけられませんでした。
古賀さんがオススメできるようなモデルはあるでしょうか?コレはダメだけ兼用で使えないことはない、ここが我慢できるなら使える。などでも情報があれ教えて頂きたいです。勧められるモデルが無いようであれば、その旨を教えて貰えると助かります。
良いモデルがあるようであれば、古賀さんの記事などからアフェリエイトで購入出来るようにします。よろしくお願いします。
というご質問です!
「22インチの子供用自転車を購入したけど大きくて乗れないので、それよりも小さい自転車で親子で兼用したい」というご要望です!

↑がご検討されている「マイパラス MF103」です!
16インチの折りたたみ自転車になります。
22インチが大きくて乗れなかったので、適正身長が一番小さい16インチ車を選ばれたのかもしれませんが、この考え方には大きな落とし穴があります!
商品ページに「対象年齢 大人」と記載されているんですよね~
コレが何を意味しているのか?子供用と何が違うのか?具体的にご説明していきましょう~
子供用と大人用の違い

↑は今回検討している16インチの折りたたみ自転車になります。

↑は22インチの子供用自転車です。
自転車には子供用と大人用があります。
22インチの子供用自転車に乗れなかったのに、16インチの折りたたみ自転車は本当に乗れるのでしょうか?
実は子供用と大人用の自転車には様々な違いがあります!
では、違いをご説明していきましょう~
サドルの高さ

マイパラス MF103 16インチの折りたたみ自転車の最低サドル高は67㎝のようです。
一方22インチ子供自転車は61㎝と商品ページ記載されています。

最低サドル高はフレームサイズ(シートチューブ長)や、サドルを取り付けるヤグラと呼ばれるパーツの形状やサドルの厚みによって変わってきます!
子供用自転車はサドルとシートポストが一体型になったものが多く、低い位置までサドルを下げられる工夫がされています。

大人用サドルはサドルにシートレールが付いており、シートレールにヤグラというパーツを付け、ヤグラにシートポストを固定する構造になっています。
構造的にサドルを取り付けるシートポストの高さが同じでも、子供用サドルより大人用のサドル位置は高くなってしまいます。
同じフレームサイズでも、大人用の方がサドルが5センチ以上高くなってしまうことは覚えておきましょう~

↑のようにヤグラを逆付けしてサドル高を低くする裏技があります。
「数センチ低くしたい」という方にはおすすめの方法ですよ~
参考記事はコチラ↓

ご質問者様の手元にある22インチ子供自転車のサドル高は分かりませんが、最低サドル高は計っておいた方がいいと思いますよ~
ハンドルの高さ

ハンドルの高さも子供用と大人用では違います。
今回検討中の16インチ折りたたみ自転車はサイズが小さいこともあって86~94㎝のようですが、大人用折りたたみ自転車は1m以上のモノが沢山あります。
22インチ子供自転車のハンドル高は90㎝くらいが多いようです!(これは逆に高過ぎる💦)
お子さんに折りたたみ自転車を乗せるなら、ハンドル高が90㎝くらいになるか?を確認しましょう~
ココもステムを交換すればハンドル高を下げることが可能です。
どうしても下げたい方は交換してみましょう~
取り外し方はコチラ↓
サドル⇔ハンドルの距離

サドルからハンドルまでの距離も大人用と子供用で違います!
もちろん子供用の方がサドルとハンドルの距離が近いです。

しかし、大人用でも遠めに造られているモノもあれば、比較的近めに造られているモノもあります。
また、サドルの取付位置を前方に来るように調整したり、ハンドルの形状を変えたり、ステムの形状を変えたりすることで多少調整は可能です。
工夫できる方は試してみても良いかもしれませんね~
ブレーキレバー

ハンドルからブレーキレバーまでの距離も大人用と子供用で異なります。
手の小さい子供に大人用のブレーキレバーは届かないため、安易に大人用を乗せるのは危険です!
ここはキチンとお子さんの手に合うものを使いましょう~

上の画像のようにブレーキレバーにはネジが付いているモノがあります。
このネジを締めていくとハンドルとブレーキレバーが近づきます。
ネジ付きのブレーキレバーが付いていたら、必ずお子さんの手に合わせたクリアランス調整を行ってくださいね~
以前アップしたコチラの動画で解説してます↓

しかし残念ながらブレーキレバーの調整ボルトが付いていない自転車もあります。
特に格安自転車には付いていないことが多いです(^-^;
この場合はブレーキレバー交換を検討しましょう~
交換の仕方はコチラ↓
クランクの長さ

クランクとはペダルが付いている棒のことです。
ここも大人用と子供用で長さが違います。
大人用は165㎜くらい、子供用で22インチサイズだとおそらく140㎜くらいだと思います。
たかが25㎜ですが、サドルを思いっ切り低めにした状態で自転車を漕ぐと膝がかなり上の方まで来てしまいます。

かなり効率の悪い漕ぎ方なので、足への負担が大きかったり、直ぐに疲れてしまいます。
出来れば適正なクランク長がいいですが、大人用でも折りたたみ自転車だと稀に152㎜のクランクが採用されている自転車があります(格安折りたたみ自転車には割と多い)。
お子さんと兼用するなら152㎜のモノを選んでおくと良いでしょう~

↑のようにクランクの内側に刻印されていることが多いですよ~
今回の折りたたみ自転車をおすすめしない理由

仮に今までご説明してきた部分を子供用にカスタム出来たとしても、今回検討中の折りたたみ自転車は個人的にはおすすめしません!
理由は16インチというかなり小径のタイヤサイズだからです。

一般的に自転車は車輪径が大きいほど安定します。
径が小さいほど不安定でふらつきやすくなります。

小さいうちは路面のキレイな広場などで自転車の練習をすることが多いですが、いざ公道に出るとデコボコ道だったり、車道と歩道に段差が有ったりと環境はかなり違います。
まだ自転車に不慣れな状態で16インチという小径自転車を乗ることはリスクが高まります。
最低でも20インチくらいはあった方がいいと思いますよ~
まとめ

いかがだったでしょうか?
わたしはある程度の身長があれば親子(子供は小学生高学年)で共有して自転車を使うことは悪くないと思います。
ただ、親がしっかりと子供に合った自転車とは何なのか?を理解しており、子どもに合わせた工夫が出来る場合に限ります。
説明文に「ここが我慢できるなら使える。などでも情報があれ教えて頂きたいです。」とありましたが、子どもの使い勝手の部分にガマンさせることはNGです。
今回の身長のお子さんに合わせた仕様にすると親が確実に乗り難くなります。
兼用するなら130㎝後半くらいまで背が伸びてからの方が良いでしょう~
今回のご質問者様にお伝えしたいのは「購入してもらった22インチ自転車をまず乗れるようにすることを考えた方がいい」と思います。
今回はこのへんで~
ではまた~(^^)/~
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