おはようございます。古賀修三です(^.^)
今回は自分の乗りやすいポジションを作るための基本の「キ」、ステム交換のやり方をご紹介します!
失敗事例や使用工具や注意点などもお伝えしていきますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね~
では行ってみましょう~(^.^)/
ハンドルバー・ステムを取り外す
今回はルイガノのロードバイクのステムを交換していきますよ~(^.^)
コチラのロードバイクは現在販売中の【整備済み】中古ロードバイクです!
興味のある方は販売ページも見てくださいね~↓
必要工具
↑が今回使用するY型の六角レンチです!
4・5・6㎜のレンチが付いています。
私はコレが使いやすいので愛用しています。
同じような商品がAmazonで販売されていますよ~↓
もちろんY型レンチでなくても、一般的な六角レンチセットがあれば大丈夫です!
持っていない方は用意してくださいね~↓
取り外し作業
では作業に入ります!
トップキャップのボルトを緩めていきます。
4㎜の六角レンチで回すボルトの場合が多いですよ~
ボルトが抜けるまで緩め、トップキャップとステムの上に付いていたコラムスペーサーを取り外します。
中はこんな感じです↑
ステムの内側にコラムがあり、コラムの中にスターナットが打ち込まれています!
次はコラムを固定している、横側のボルトを緩めていきます。
上下2本のボルトで固定されていることが多いです。
ここは4㎜または5㎜のボルトの場合が多いですね~
ここは緩めるだけでOKです!
適度に緩めると・・・
スポッと上からステムを引き抜くことが出来ます!
オッと、引き抜く前にハンドルを先に外しましょう~(^.^)
このステムは4本のボルトでハンドルを固定しているタイプです!
4本ともボルトを完全に取り外していきますよ~
このボルトは4㎜の六角レンチで回すタイプが多いです!
稀に5㎜の場合もあります。
ボルトを全て外したらハンドルが取れます!
ワイヤーの力で前に押し出されますので、最後のボルトを外す時はしっかりハンドルを押さえておきましょう~
ワイヤーがハンドルに繋がっているため、車体から完全に取り外すことは出来ません!
ワイヤーに変な力が加わらない位置にぶら下げておきましょう~
ステムを上から引き抜きましょう~
これでステム取り外しの出来上がりです(^.^)
ステムの取付
ステムを上から差し込みます!
コラムをクランプさせるボルトを緩めた状態で取り付けましょう~
ステムの高さが低くなり、コラムの先端がステムよりも上に来てしまうことがあります。
この場合は要注意です!
この状態でトップキャップを取り付けてしまうと・・・
トップキャップを目一杯締め込んでも、ステムとトップキャップに隙間が出来てしまいます。
ステムが上下に動くようになってしまい、ハンドルがガクガクしてしまいます。
このまま使い続けるとヘッドパーツが壊れてしまいますよ~💦
スペーサーを追加して、ステム(もしくはコラムスペーサー)がコラムよりも上に来るようにしましょう~
コラムスペーサーは単品でも販売されていますよ↓
今回のケースはステムの方が約1㎜ほど上に出ていますが、トップキャップを締め込むとステムが下に押されガタつく可能性があります。
またトップキャップの裏側の形状によって、トップキャップとコラムが接触してしまうケースもあります。
微妙な場合はコラムスペーサーを一番上に取り付けましょう~
トップキャップのロゴの位置を合わせて、ボルトを仮止めしておきます!
ボルトの締め付け具合で「ハンドルの切り易さ」や「ベアリングの玉押し調整」を行うのですが、調整はハンドルを取り付けた後に行います。
ここではボルトは仮止めまでにします。
ハンドルバー取付
次はハンドルを取り付けます!
ハンドルを付けてステム前側のボルトを締めていきます。
ボルトは【右下】→【左上】→【左下】→【右上】の順で、何周にもわたって徐々に締めていきましょう~
ある程度固定できました!
ここも仮止め状態です。
ハンドルを真ん中にします!
ロゴが付いている場合はロゴを中心に持っていきます。
しかし、ハンドルによってはロゴが中心じゃない場合もあるんです💦
マーキングがズレているハンドルは結構ありますよ~www
気になる方はコンベックスメジャーなどを使って、左右の出方を計測してみましょう~
中心が決まったら、ハンドルが下を向かない程度に増し締めしておきます。
ここでもまだ目一杯締めないでくださいね~
ハンドルが上下に動く程度の締め付け具合ですよ~
次は真横から見て、ハンドルの角度を整えます!
角度が決まったら、いよいよボルトの本締め(1回目)作業に入ります。
注意点
ボルトを本締めする前に確認することがあります!
ステムの上側の隙間を確認します。
次は下側のステムの隙間を見てみましょう~
下の方が隙間が広いですね~
Xを書くようにボルトを締めるのですが、ステムの上下左右の隙間が均一になるように締めるためです。
Xを書くように締めていても、特に上下の隙間はズレやすいです。
今回は下側が開いているので、上を緩め下を多めに締め込んで本締めしました!
ヘッド調整
次はヘッドの調整です!
トップキャップのボルトを締めすぎると、ハンドルの回転が悪くなります。
ボルトの締め付けが甘いと、ハンドルがガタガタしてしまいます。
ハンドルがス~っと回って、遊びが出ない丁度良いところを狙います!
よさげなところが見つかったら、ガタツキが無いか?の確認をします。
前輪のブレーキを掛けながら、ハンドルを前後に振ってみます。
ステム付近がガクガクしなければOKですよ~(^.^)
ヘッドの調整が出来たら、ステムとタイヤが一直線になる位置でコラム側のボルトを締めていきます!
ここ上下のボルトを少しずつ締めていき、ステムの隙間が上下で同じくらいになるようにします。
締め付けトルク管理
最後はトルクレンチを使って、ボルトの締め付けトルクを確認します。
今回使用するのはTOPEAKのトルクレンチです↓
今まで使ってきたY型のレンチは力が入れにくく、締め付け過ぎを防げるという利点もあります。
カーボンなどのパーツは締めすぎると、パキッと割れてしまうので締めすぎには注意しましょう~
ステム前側のボルトは5Nmのようですね~
トルクレンチを使って、全てのボルトを5Nmになるまで増し締めしました!
コラム側の締め付けトルクは5-7Nmの記載がありました!
適正範囲になるように本締めして完成です(^.^)
適正トルクの記載がないステムも沢山あります。
その場合は5Nmで締めておけば間違いないでしょう~
動画編
↑YouTube動画もアップしております。
ぜひ動画も見てくださいね~(^.^)
まとめ
いかがだったでしょうか?
ステム交換は「ヘッド調整」が肝ではありますが、「ステムの隙間を合わせる」は結構知らない方も多いんじゃないかな~と思います。
お客さんの自転車を預かったり、中古自転車を買い取ったりすると隙間が不揃いのケースが多々ありますからね~
ぜひ意識して整備してくださいね~(^.^)
今回はこのへんで~
ではまた~(^^)/~
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