おはようございます。古賀修三です(^.^)
今回も視聴者様のご質問にお答えしていきたいと思います。
今回は古いロードレーサーのギア比見直しに関するご質問です!
では行ってみましょう~(^.^)/
質問内容

題名: 暗峠越えカセットギアの選定について
メッセージ本文:
お世話になります。
●●と申します。(63歳/男)
ロードレーサで4月15日に暗峠越え(大阪側登ってから奈良へ下る)を計画しています。
経験者さんから「25Tでは無理だ!30T以上必要だ」と言われため、ネットでカセットギアを調べてみたのですが、どのカセットが適合するのか判断がつかず困っています。
恐れ入りますが、現在の条件で30T以上にできる方法(コンポパーツ型式の選定と必要工具など)についてアドバイスをお願いします。
<現在の条件>
・Panasonicオーダー車(1994年製)
・Shimano105(ST-1050?)
・トータルキャパシティ:SS=28T以下←たぶんこれ?(GS=35T以下)
・フロント:42-52T
・リア:12-25T
というご質問です。


↑が添付いただいた画像2枚です。
8速カセットスプロケ12-25Tということは分かるのですが、肝心のディレイラーの画像が無いため、追加でいただきました。


↑の画像2枚を追加でいただきました。
古い105コンポのレ・マイヨのようですね~
現在、フロント52‐42T・リア12-25Tという男前なギアの構成になっています。
一番軽いギア比が 42÷25=1.68 と剛脚設定になっています!
『経験者さんから「25Tでは無理だ!30T以上必要だ」と言われた』とのことですが、これはフロントのインナーギアが42T前提でのアドバイスなのでしょうか?
それとも一般的なインナーギア34Tの場合のアドバイスなのでしょうか?
インナーが42Tと34Tでは、話が全く変わってくるため確認したところ・・・
フロントギアのことは頭に入っていいませんでした。
リア30T以上(できれば32Tぐらい欲しい)ができるのであれば、
フロントはそれに合わせて変更してもよいと思っています。
すみません。ギア比組合せのことがよくわかっていません。
よろしくお願いいたします。
というご回答をいただきました。
「古いロードバイクあるある」なのですが、峠を登る際の「軽いギアが全く足りない問題」なのですが、実は結構大掛かりなカスタムが必要になります。

予定日の4月15日まで残り10日ほどしか無いため、「最低限のカスタムで軽いギアを造る方法」と一般的なショップでおすすめされるであろう「正規の方法」を伝えしていきたいと思います!
では行ってみましょう~(^-^;
ギア比の考え方

今回のご質問者様は「ギア比」が良くご理解いただいていないようなので、簡単にご説明します。
ギア比は、「フロントギア歯数」÷「リアギア歯数」で計算します。
今回のレ・マイヨの最も軽いギア比は、42÷25=1.68 となります。

最近のエントリー向けのロードバイクは、フロント50‐34T・リア11-32Tあたりが一般的です。
最も軽いギアは、34÷32=1.06 となります!
お使いのレ・マイヨは、一般的なロードバイクより最軽ギア比が約60%も重いということです。
ちなみに「最低でも30T以上」というアドバイスをいただいたということですが、一般的なロードバイクの34T前提のアドバイスだとしたら、34÷30=1.13 が必要ということです。
フロント42Tのままでリア30Tだと、42÷30=1.4のギア比なので両者の差は約24%もあります。
ギア比差が大きすぎるため、あらかじめ確認しておくと良いと思いますm(__)m
ギア比に関する記事を過去に書いているので、より知識を深めたい方はコチラをご覧ください↓

【AI回答】暗峠越えに必要なギア比は?

私は「暗峠」を良く知らないのですが、AIに「暗峠越えをロードバイクでしたいのですが、おすすめのギア比を教えてください」と聞いたところ、以下の回答が来ました↓
暗峠をロードバイクで越える際には、非常に軽いギア比が必要です。最大斜度が約37%と極端な急坂が続くため、以下のギア構成がおすすめです:
フロントギア
リアスプロケット
ギア比例
- 例えば、フロント34T × リア34Tの場合、ギア比は 1.0 となり、暗峠のような急勾配でもペダルを回しやすくなります。
- フロント32T × リア36Tではギア比が 0.89 となり、さらに軽い設定になります13.
追加ポイント
- 脚力に自信がない場合や長時間の登坂に備える場合、グラベルバイクやMTB用コンポーネントを活用するのも有効です。
- 軽量化したバイクや適切なケイデンス(回転数)を維持することも重要です6.
暗峠は非常に過酷なコースなので、事前準備と適切なギア選びが成功の鍵となります。

AIの回答は、ネット上の書き込みを要約したものなので、やはり1.0くらいの軽いギア比が必要のようです!
今回のご質問者様は1994年式のロードレーサーをお使いなので、もしかしたら整備やカスタムは詳しくないけれど、体力のある方かもしれません。
しかし、峠越えで軽いギアはあるに越したことはないので、とりあえずギア比1.0を目指しましょう~
最小限のパーツ交換で1.0以下を目指す

↑は今回のロードレーサーに付いている「SHIMANO 105SC」の適合チャートになります。
リアディレイラーのキャパシティーは、最小12Tまで、最大は28Tまで、トータルキャパシティーは28Tまでとなっています。
最近のロード用のリアディレイラーのトータルキャパシティーは41Tや43Tなので、普通に考えたらキャパシティー28Tのリアディレイラーで軽いギアを造ることは厳しいです(^-^;
なので裏技を使いますm(__)m
今回の最小限のパーツ交換は「暗峠仕様」として一時的にギア比を変更し、元に戻しやすいのがメリットです。
チェーンリング38T化

52‐42Tのチェーンリングでギア比1.0を目指すことは不可能です。
思いっ切り小さいギアに変更したいところですが、古いクランクはPCD130㎜と径が大きいため、最小に出来ても38Tまでとなります。
38Tに交換が必要ですが、今回は登りメインのギア比を造ることに全振りするので、アウターギア52Tは使わない選択をします。
PCD130で38Tのおすすめギアはコチラ↓
↑のチェーンリングはナローワイドチェーンリングのため、アウターギアやフロントディレイラーを取り外してフロントシングル化しても構いません。
チェーンリング交換の仕方はコチラ↓
スプロケ40T化

現行のRD-1056では28T以上のスプロケットを付けることが出来ません!
しかし今回は40Tを付けたいので、裏技のディレイラーハンガーを延長して40Tのスプロケットでも変速出来るようにしていきます。

↑のような感じで、ディレイラーハンガーを延長しワイドレンジのスプロケットにも対応出来るようにします。
これで28Tまでしか対応していなかったディレイラーでも、40Tが使えるようになりますよ~(^.^)
おすすめはコチラ↓
40Tスプロケットはコチラ↓
スプロケット交換のやり方はコチラ↓
必要工具はコチラ↓

チェーンは一般的なHGチェーンで大丈夫です↓
チェーン交換の仕方はコチラ↓
チェーンカッターが必要になります↓

この方法でフロント38T・リア40Tになります!
ギア比は38÷40=0.95と目標の1.0を下回ることが出来ました。
デメリットは、トップギア付近の変速レスポンスが落ちることです。
理由はガイドプーリーとスプロケのクリアランスが規格以上に離れてしまうからです!
ハンガーの耐久性も落ちると思われるので、一時的なギア比変更におすすめしますm(__)m
【正規ルート】前後ギア・前後ディレイラー交換

次は正規のギア比見直しのやり方です!
ショップに相談したらおそらくこの提案を受けると思います。
ちょっと大掛かりなので、残りの日数を考えるとやや厳しいかもしれませんが王道をご紹介します。
コンパクトクランク交換

現在販売されている50‐34Tのコンパクトクランクに交換します。
デフォルトが四角テーパーBBなので、↑の画像のような四角い穴あきのクランクが良いと思います。
クランク交換の仕方はコチラ↓
必要工具はペダルレンチとコッタレスクランク抜きが必要になります↓
クランクを交換するとフロントディレイラーの再調整が必要になります↓
スプロケット交換

一般的なロードバイク用のスプロケットは、最大ローギア34Tがもっとも大きいギアになります。
リア8速用の11-34Tはコチラ↓
ディレイラー交換

↑のチャートを見ると、フロントディレイラーのキャパシティーは15Tになっています。
今回50‐34Tを付けるので50‐34=16T なのでキャパシティーオーバーなのですが、私の経験から1Tくらいなら支障なく使えると思います。
しかし、リアディレイラーは最大スプロケット28Tのところに34Tを付けるため、さすがに交換無しでは無理ですね~(^-^;
クラリスのGSタイプに変更をおすすめします↓
交換方法はコチラ↓
リアディレイラー調整の仕方はコチラ↓
チェーン交換

もちろんこのやり方でもチェーンは交換になります。

コレで今どきのロードバイクと同じ、最も軽いギア比が1.0以下を造ることが出来ます!
これが正規ルートですが、残りの日数で知識の浅い状態からご自身でやり遂げるのは、結構な根気が必要になります。
頑張ってくださいm(__)m
まとめ

いかがだったでしょうか?
古いロードレーサーで峠越えはギア比を考えると、上級者以上でないと厳しいと思います。
いざギア比を見直そうとしても、コンポの規格の関係でスプロケ交換だけでは済まないことがほとんどです!
作業はゆっくりやっていただきたいですが、今回は日にちも迫っているので、プロショップに相談することもご検討された方が良いと思いますm(__)m
今回はこのへんで~
ではまた~(^.^)/~
コチラの記事もおすすめです↓



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