おはようございます。古賀修三です(^^)
今回も「じてんしゃ質問箱」に寄せられたご質問にお答えしていきたいと思います。
今回はSTIレバーのトラブルに関するご質問です!
では、どんな質問なのか?さっそく見ていきましょう~(^^)/
自転車に関するご質問はコチラから↓

質問内容

タイトル
STIレバーについて
質問
おはようございます。いつもお世話になっております。
早速質問なのですが、私はR2000クラリスのギアを使っていまして、その前はR2300のクラリスをつかっていたのですが、
その時は一度も発生しなかったトラブルが、R2000のクラリスを使うようになって多発していまして、
STIレバーの中でワイヤーが切れてしまうと言う事が3ヶ月ペースで発生してしまっていて、
自転車屋さんはワイヤーの角度がSTIの中で90°になるので こう言う事態が発生するんで、メーカーが悪い って言われて、
確かにR2300の触覚付きクラリスを使ってた時は一度もワイヤー切れたりしなかったので、ソレが問題なのか?って思ってるんですが、
僕の使い方が雑なのかもしれませんが、R2000のクラリスでワイヤーが切れにくくするにはどうすれば良いか、出来れば教えていただけませんか?
恐縮ですがよろしくお願いいたします。
というご質問です。
添付画像はコチラ↓

ST-R2000に白のブラケットカバーを付けているようですね~
お乗りのバイクは以前からおすすめしている5万円台の「アニマート クレシェンド」ということです。
詳細記事はコチラ↓


以前使われていたST-2300は↑のレバーです。
触角(STIレバーの内側からシフトワイヤーが出ている)タイプですw
STIレバーの構造上、シフトワイヤーを横から逃がす方法が最も合理的なのですが、、、

デザイン上の問題でシフトワイヤーもハンドルバーに添わせるようにワイヤールーティングを見直し、触角を無くしました!
現在販売されているSTIレバーで触角があるのは、最もボトムグレードの7速グレード、Tourneyだけです↓

では、STIレバー内部のワイヤー切れの原因と、どのような対策があるのか?をご紹介していきますね~(^^)/
触角式から乗り換えた人ほど気づきやすい

↑のようにシフトワイヤーが太鼓の数センチ先から数本切れて解れてしまうトラブルはネット上でもかなり報告が上がっています!
ST-R2000だけの症状ではなく、105・アルテグラ・デュラエースなど、複数世代のシマノ製内装式STIレバーで報告されている現象です。
メーカーや販売店では「切れや解れのリスクがあるのでシフトインナーケーブルの交換時期を早め(5000㎞程度)」とアナウンスしているようです。
触角タイプを使ったことのない方は「そうなんだ~」で終わる話なのですが、今回の質問者様のように「触角からの乗り換え組」の方にとっては「なんで?」感があるんですよね~

質問文にもあったように、触角タイプではタイコ付近での解れはゼロではないものの、そんなに多くありませんでした。

解れや切れの原因は「デザインや空力優先のためのワイヤールーティング変更」にあります!
では、詳しく見ていきましょう~
切れ・解れの原因

↑はST-R7000の右STIレバー(ブラケットカバー無し)です!
質問のST-R2000ではありませんが、機械式のRシリーズのシフトワイヤーのルーティングは基本的に同じ構造です。

画像中央の縦長の穴がシフトワイヤーを通すところです。
レバーの外側からワイヤーは通します。
では実際に通してみましょう~

上側の細いところからワイヤーを通し、最後にタイコをタイコキャッチャー(仮名)に収めます!
ちなみにシフト操作をしてトップギアの位置にしないとタイコキャッチャーは見えませんよ~
次は内側を見てみましょう~

外側から通したワイヤーがSTI内部を貫通し内側から出てきます。
ワイヤーはグニャグニャ曲がりますが急カーブは苦手です。
STIから直角に伸びていきます。

古い触角タイプのSTIレバーも位置は違えど、外側からワイヤーを入れ内側から出しています。
触角はワイヤーを急に曲げないようにするためにこの位置からワイヤーを出して緩やかなカーブを描きダウンチューブのアウター受けに繋がっていました。
このルーティンで考えられるメリットは3つです↓
- ワイヤーの抵抗を下げる
- ワイヤーの耐久性を上げる
- メンテナンス性が上がる
デメリットは2つです。
- ハンドルバッグなどが付けにくい
- カッコ悪い

話を戻し、内側から出るワイヤーをSTIの根元で90°曲げればシフトワイヤーもブレーキワイヤー同様にハンドルバーに添わせることが出来ます。
見た目が良くなることと、ほんのわずかの空気抵抗減を取りにいったということですね~
なので少々強引ではありますが・・・

STIレバーの根元にケーブルガイドを作り・・・

ワイヤーを縦方向に90°方向を変えて・・・

ワイヤーが飛び出ないように蓋を被せることにしたようです!
ワイヤーを90°折り曲げると、ワイヤーの抵抗が大きくなってしまうのでオプティスリックケーブルというワイヤーの滑りが良いワイヤーを標準装備することにしたようですね~

いろいろ工夫したものの、結局タイコ付近でワイヤーの切れ・解れは一定数出てしまう、ワイヤーの耐久性が落ち交換サイクルが早まったというのが現状です。
ショップも「シフトワイヤーは早めに交換しましょう~」となりました。

しかし、このインナーケーブル交換がまた厄介になってます(^-^;
最近のロードバイクはワイヤー内装フレームがほとんどです!
解れたワイヤーを取り外したり、新品ワイヤ―を取り付けるのも一苦労なんですよね~💦
バーテープを剝がしたり、STIレバーを一度ハンドルから外すケースもあります。
デザイン性は上がってますが、メンテナンス性は度外視の方向に進んでいるためショップでの負担は増えています。
もちろん時間がかかるため工賃も高くなります。
そしてスポーツバイクはどんどん庶民の手から離れてしまうのかもしれませんね~💦
切れ・解れの対策

主な原因は、STI内部でワイヤーが小さな半径で曲げられ、変速するたびに同じ部分が繰り返し曲げ伸ばしされることによる金属疲労です。
さらに、SLケーブルガイドとの摩擦や、ガイドの傷・摩耗がほつれを早める可能性があります。
インナーワイヤーの金属疲労によって切れてしまいます。
今回は3か月という短いスパンで切れてしまうということなので、一般的な頻度より短い気がします。
月間1000㎞乗っているなら頻度が短くても仕方ないとは思いますが、そうでもないのであれば・・・
SLケーブルガイド交換

まずは、切れている位置に傷やバリがないか、ワイヤーが正しく溝を通っているか、ケーブルガイドに異常がないかを一度確認した方がよいと思います。
ワイヤーが擦れるところ(SLケーブルガイド)の交換も有効かもしれませんね~
※Amazonなどの通販では扱いモデルが少ないため、実店舗で注文してもらうと良いかもしれませんね~
交換方法はコチラ(シマノ公式)↓
ポリマーコートワイヤー交換

105シリーズまではクラリスと同じオプティスリックのインナーワイヤーが使われていますが、機械式のDURA₋ACEやアルテグラにはポリマーコーティングのインナーワイヤーが採用されています。
これはオプティスリックよりもワイヤーの抵抗が少ないからだと思います。
完全に切れ・解れがなくなるわけではありませんが、頻度を落とせるかもしれませんね~
STIレバー交換

本気でワイヤーのトラブルを無くしたいのであれば、触角タイプに交換するのが最も合理的です!
新品は販売中止のため手に入るのは中古品になりますが、触角タイプは人気が低いため格安で手に入ります。
楽天・ヤフーショッピング・メルカリ等でチェックしてみてはいかがでしょうか?
ST-2400に交換する場合、フロントディレイラーも互換が無いため、FD-2400に交換する必要があります<m(__)m>
まとめ

いかがだったでしょうか?
触角時代を知っている方は、良さを知っているので今でも乗り続けている方が多い気がします。
今回はクラリスグレードでしたが、私も初めてR2000を操作した時に「シフト操作の重さ」が気になったことを思いだしました(^-^;
デザイン性を取るか?
操作・耐久性を取るか?
永遠のテーマですね~
とりあえずワイヤー切れ・解れに悩んでる方は今回の解決策をお試しください。
今回はこのへんで~
ではまた~(^^)/~~~
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コメント
シマノのポリマーコートワイヤーは、個人的にはオススメしません。ホビーユースだと年単位で使うと思うのですが、ポリマーのコーティングが剥がれてアウターワイヤー内部などで詰まります(実体験) そうなるとアウターワイヤーが使える状態でも交換が必要になります。
オプティスリックならばコーティング剥がれは起きません。アウターワイヤーもインナーワイヤー交換2〜3回に1回程度の頻度で交換すれば十分です。
因みに、私は1回だけショップの勧めでデュラグレードワイヤー(ポリマーコート)を使いましたが、自分でワイヤー交換する様になってからはオプティスリック一択です。