おはようございます。古賀修三です(^.^)
今回も視聴者様のご質問にお答えをしていきたいと思います。
今回は「スプロケット」に関するご質問です。
では質問内容から見ていきましょう~(^.^)/
質問内容
古賀様へ
いつも楽しみに見ております。
実用的な一番大事な帯域を見事に
取り上げていただいて助かっております。是非動画で取り上げていただければ幸いです。
現在クラリスフロント46T(変更)と34T
リアスプロケット11T-30Tにて運用をしていおります。
車体はプレシジョンRリムですリアトップだけ11Tを→12Tに他のスプロケットから変更してもそのまま変速に影響が出ないのでしょうか?
現在の13Tから11Tに上げた時の重さがかなり変化が大きいので経験豊富な古賀さんなら
アドバイスを的確に頂けるでしょうし8Sのクラリスでは
皆さん思っていることだと思います。
チェーンは、KMC X8に交換済みです。
因みにタイヤは、コンチのULTRA スポーツ3 25C
チューブは、標準的なブチルです。是非とも宜しくお願い致します。
以下は、シマノのラインナップです。
●シリーズ: SHIMANO CLARIS R2000 シリーズ
●ギアコンビネーション: 11-13-15-17-19-21-24-28T (bf), 11-13-15-17-20-23-26-30T (an), 11-13-15-18-21-24-28-32T (aw), 11-13-15-18-21-24-28-34T (Ca), 12-13-14-15-17-19-21-23T (U), 12-13-15-17-19-21-23-25T (W), 13-14-15-17-19-21-23-26T (V)
●コンピネーション名(グループ名): 11-28T (bf), 11-30T (an), 11-32T (aw), 11-34T (Ca), 12-23T (U), 12-25T (W), 13-26T (V)
●対応チェーン: CN-HG71
●スピード: 8-speed
●タイプ: HG
というご質問です。
簡単にまとめると、、、
- 使っているコンポは8速クラリス
- トップギア11Tと2番目に重いギア13Tのギア比の差が大きく使いずらい。
- 11Tを他のスプロケットのトップギア12Tに入替て12‐30Tにしても大丈夫か?
という内容ですね。
スプロケットをバラして「オリジナルスプロケを作る」カスタムはたまに見かけますが、トップギアだけ交換することは可能なのでしょうか?
私も試したことは無かったのですが、何となく出来そうではあります。
いろいろ調べてみましたので、この悩みを少し掘り下げて解説していきましょう~(^.^)
11T→13Tのギア比の変化が大きい理由
今回のご相談者様がお使いのバイクのスプロケットは11-30Tです。
歯の構成は11-13-15-17-20-23-26-30T になります。
フロントのチェーンリングの歯数は、アウターを46Tにカスタムし、46‐34Tにされているようですね~
このカスタムは以前私がおすすめしたことのある「アウター46T化」です(^.^)
今もおすすめですよ~↓
この46‐34T×11‐30Tの組み合わせのギアの場合、通常はフロントはアウターギアの46Tを使っていると思います。
46Tを使った場合のスプロケット側のギア比は・・・
- 46÷11=4.18
- 46÷13=3.53
- 46÷15=3.06
- 46÷17=2.71
- 46÷20=2.3
- 46÷23=2
- 46÷26=1.77
- 46÷30=1.53
となります。
トップギア11Tと13Tの歯数差は2Tです。
ギア比差は4.18‐3.53=0.65になります。
一方、ロー側はは26Tと30Tの歯数差は4Tもありますが、ギア比差は1.77‐1.53=0.24しかありません。
何故このような現象が起こるかというと、比率で考えると分かりやすいです。
11Tに2Tを加えると18%歯数が増えます。
しかし、30Tに2Tを加えても6.7%しか歯数は増えません。
ギア比を計算するときの分母が小さいほど、同じ2Tプラスでもギア比に大きく影響が出てしまうんです。
なので11T⇔13Tは、「ギア比が大きく変わってしまい使いにくい」と感じる方が多いんですね~(^-^;
もしトップギアが12Tになると、46÷12=3.83になります。
13Tとのギア比差は3.83‐3.53=0.3になります。
間違いなく使いやすくなりますね~(^.^)
既存のトップギア12Tのスプロケは?
現在シマノから販売されているトップギア12Tのスプロケットは、、、
12‐32T(12-14-16-18-21-24-28-32T)
12‐25T(12-13-15-17-19-21-23-25T)
の2種類があります。
12‐32Tは12Tの次が14Tなので、ココのギア比差が11⇔13T程では無いですが大きいです!
12‐32Tでは、今回のご質問者様を満足でき無さそうですね~
しかし、12‐25Tは良さそうです!
今使っている11-30Tに比べるとローギアが小さいですが、山道などに行かなければクロスレシオなギアは使いやすいです。
12‐25Tに変えるのもアリだと思いますよ~(^.^)
トップギアだけ11→12Tに交換出来ない
では本題の11Tを12Tに交換出来るか?ご説明します。
↑の画像は8速スプロケットです。
8速スプロケットはロックリング(左)、トップギア(真ん中)、1~7速ギア(右)の3つから構成されています。
このトップギアを12Tにポン付けで交換出来るか?というと・・・
いろいろ調べた結果「出来ない」みたいです(/ω\)
↑は11-32Tのトップギア以外のスプロケットです。
よ~く見ると13Tの7速ギアの内側に凹みがあります。
この凹みにトップギアがはまり込むようにセットします。
他のトップギア11Tのスプロケットもネット上に掲載してあるものを調べましたが、同じように7速が凹んでいるモノばかりでした。
↑は12‐28T(今は廃版)のスプロケットになります。
コチラは7速が14Tになるのですが、内側に凹みがありません。
トップギア12Tは14Tの平らな面に接しているだけの取付方法となります。
↑は12-25T(12-13-15-17-19-21-23-25T)になります。
このタイプはトップギアから2枚(12Tと13T)がバラになるのですが、13Tに凹みはありません。
何が言いたいか?というと・・・
↑は左が11Tで右が12Tのトップギアになります。
11Tの方が13T凹みに沈み込むため高さがあるんですね~
なので、12Tを11Tの代わりに装着するとトップギアと7速のクリアランスが狭くなり変速不良を起こしてしまいます!
↑は8速スプロケットのトップギア12Tのバラ売りの商品ページです。
商品画像が無いのが残念ですが、貴重なレビューが掲載されています。
今回のご質問者様と同じことを考え、やってみたけどダメだったようですね~
やはり7速に沈み込む分、クリアランスが不足しダメだったようです(^-^;
でもナイストライですね~
どうしても12T化したい場合
では、絶対出来ないか?というと、「トップギアだけでは無理ですが2枚交換なら出来る」と思います!
12‐25Tのスプロケットを購入し、ロックリング(12T用)と12‐13Tを使います!
11-30Tはトップギア11Tしかバラではありませんが、かしめてある2本の棒を抜くとバラバラに出来ます。
11Tと13Tを抜いて、12‐25Tのスプロケットから取った12‐13Tに付け替えればご希望の12‐30Tの出来上がりです(^.^)
ロックリングは必ず12T用を使ってくださいね~
1枚交換で済む最強スプロケ(13‐32T)
ご質問の12‐30Tを作るのはちょっと敷居が高い気がしたので、持って手軽に作れるスプロケットを考えてみました!
それが13‐32Tです。
シマノから出ている12‐32T( 12-14-16-18-21-24-28-32T)を用意します。
7速目は14Tなので、凹みはありません。
↑は13-26T(13-14-15-17-19-21-23-26T)スプロケットです。
コチラも7速目の14Tに凹みは無いので12-32Tとトップギアのみの交換が可能です!
12-32Tと13-26Tの両方を購入すると6千円近く掛かってしまいますが、13Tのトップギアのみばら売りされています↓
コレで13-32Tが3,000円ちょっとで出来上がります!
歯数は13-14-16-18-21-24-28-32T となり、50‐34Tのロードバイクでも使いやすくなりそうです。
アウター×トップのギア比は3.85、インナー×ローは1.06と沢山のギアを使えるようになること間違いなしですね~(^.^)
今回のご質問者様のようにアウター46Tだとしても、トップのギア比は3.54なので十分だとおもいますよ~
まとめ
いかがだったでしょうか?
12‐30Tを作るのはやや難しいですが、13-32Tは簡単に造れます!
おそらくですが、ほとんどの方にとって13‐32Tの方が使いやすいと思います。
ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
今回はこのへんで~
ではまた~(^^)/~
コチラの記事もおすすめです↓
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