おはようございます。古賀修三です(^.^)
今回はユーチューブ視聴者様のご依頼で、「クロスバイクのドロップハンドル化」の作業をさせていただきました。
大手自転車プロショップで7万円以上のお見積もりだったようなのですが、中古パーツなどを使わせていただき、なるべく予算を抑えた形で作業させていただくことになりました。
しかし、想定外のところもあったので、「クロスバイクのドロップハンドル化の注意点3選」として記事にしていきたいと思います。
では行ってみましょう~(^^)/
今回のクロスバイクの特徴
今回ご依頼いただいたクロスバイクはコチラです↑
コーダーブルームのレイルアクティブで、サイズは440㎜です。
通常、ご依頼前に画像を送っていただくのですが、参考にされたユーチューブ動画を送っていただいたのですが、肝心の実車の画像を頂くのを忘れておりました(^-^;
ご依頼主様が参考にされたユーチューブ動画はコチラ↓
前かご付きだったんですね~
そしてサンツアーのサスペンションシートポストが付いていました!
これは良いモノですね~(^.^)
今回はプロショップでは拒否された、前後ディレイラーを交換無しで行うドロップハンドル化です!
ご依頼主様のご希望は、「STIはR2000、ディレイラーは交換無しで行く」という参考動画と同じカスタムです。
シマノでは「ST-R2000の場合、FD-R2000でないと互換無し」となっているため、プロショップでは「ディレイラー交換しないと受けられない」と言われたそうです。
私もST‐R2000を使った場合、FD-R2000以外のディレイラ―を使ったことは無いのですが、とりあえず参考にされたユーチューブでも「問題があった」とは言っていないようなので、「とりあえずやってみて、ダメだったら交換すればいいかな~」くらいの気持ちでお受けしましたwww
そして、気を付けたいのがフレームジオメトリーです!
クロスバイクはロードバイクと違い、シートチューブが短めで、トップチューブが長め、更にヘッドチューブが長めです!
ドロハン化したときに、STIが遠くなりすぎないか?、ハンドルバーが高くなりすぎないか?を考える必要があります。
ご依頼主様の身長は172㎝です。
トップチューブ長は540㎜なので、数センチステムを短いモノにすればOKそうですね~
ハンドルバーは現在地上から97㎝くらいのところにあります。
ステム逆付けすれば95㎝くらいになると思われるので、最初はそのくらいで良いと思います。
お預かり時に「出来れば前かごを残したい」と言われ、その場では「無理そうかな~」とお伝えしたのですが、ドロハンに合わせたところ、ハンドル内部に収まりそうなので、取り付ける方向で進めていきたいと思います。
では、整備に入りましょう~(^.^)
注意点3選
ここまでバラし、フレーム・ホイールをクリーニングしました!
私は「ドロハン化だけ」のような、単体の整備は受けておらず、必ず「簡易オーバーホール」をセットで付けていただいておりますm(__)m
理由は、「ドロハン化」だけして、他のところが汚れたままお渡しできないし、ヘッドやハブにガタが出ていたら直さないといけないし、と言った感じで、汚れていたり整備した方が良いところは必ず出てくるので、ドロハン化だけじゃ済まないんですよね~(^-^;
なので、最低限のクリーニングや調整も込みのプランになりますm(__)m
今回は左ペダルのキャップが無く、強くヒットされたようでガタツキも出ておりました!
買取品のペダルをご提案し、交換させていただきました。
簡易オーバーホールプランなので、工賃を別途いただくことはありません。
ショートステム化
ホイール・サドルを付けてハンドルバーをセットしました!
ドロハン化と言っても、ロードバイクっぽくするというよりは、グラベルロードっぽい感じですね~
悪くないですね~(^.^)
パーツは揃っているので、一気に作業を進めました!
ステムをTNIの60㎜のモノに交換しました!
コレでトップチューブがやや長い分を十分に補えます。
ショートVブレーキ化
ブレーキをTEKTROの中古品の90㎜アームのモノに交換しました!
ショートVブレーキに交換することで、STIでも効きが悪くならないようにするのが目的です。
しかし、今回ついているフロントキャリアのステーとドンピシャの位置にワイヤーが来てしまいました(*´Д`)
ブーツを取り外しライナーに変えたのですが、やはりステーに擦れているので良い状態とは言えません(^-^;
更に、前かごはSTIの内側に取り付け出来たのですが、変速する際にレバーを内側に倒すとカゴにぶつかり変速出来ません(*´Д`)
やはり、前かごは無理のようです。
取り外しさせていただきますm(__)m
ステーの取付穴が、若干長穴になっていたので、ステーをなるべく上方向にセットし、ワイヤーを下にくぐらせることにしました。
こっちの方が干渉が少なそうです。
とりあえずコレで行かせていただきますm(__)m
また、リードパイプにモジュレーターが付いているのですが、コレが付いているとリムとのクリアランスを限界まで近づけないとブレーキが掛けきれませんね~
普通のリードパイプにすることをおすすめいたしますm(__)m
ケーブルアジャスター
フラットバー用のシフターやブレーキレバーには、ケーブルアジャスターが基本装備で付いているのですが、STIにはアジャスターは付いていません。
また、Vブレーキ側にもアジャスターは無いため、アウターワイヤーの途中に「ケーブルアジャスター」を挟む必要があります。
唯一、リアディレイラーにはアジャスターが付いているので、前後ブレーキとフロントディレイラーに繋がるアウターワイヤーにケーブルアジャスターを取り付けました!
ST-R2000を使う場合
今回取り付けたST-R2000ですが、デフォルトのフロントディレイラーとの互換性はどうだったか?というと・・・
やっぱり、キチンとは合わないですね~(^-^;
参考にされていたユーチューブ動画内で、「FDのワイヤーの張り調整が難しかった」と語られていましたが、難しいというより「元々合わない」ので、「落としどころを探すのが難しい」って感じでした(^-^;
↑の画像のように、FD‐R2000は今までのモデルよりも、ワイヤーを止める位置が高いんですよね~
結局、少ない引き量でディレイラーを動かせるようになっているということです。
なので、このディレイラーだと動く量が足りない分を補うために、ロー調整をチェーンとのクリアランスを-2㎜(チェーンに思いっ切り擦る)くらいにする必要があります。
幸いこの設定でも、チェーンはアウターからインナーに落ちるので、インナー×ローを頻繁に使わなければ変速自体は問題無く出来そうです。
リア側は問題無く変速出来ました。
ココは互換ありですね~
ということで、コレで一応完成です!
ユーチューブにも互換性の動画をアップしました↓
まとめ
いかがだったでしょうか?
いろいろありましたが、何とか出来ました(^-^;
Rシリーズは、MTB系のコンポとミックス不可になっているので、なかなか難しいし、プロショップが言ったように「ミックスでは受けられない」が正解と言えば正解なのですが、私は「Rシリーズを使わない」という選択もアリだと思います。
SENSAHや一つ前のクラリス(ST‐2400)は、ミックスさせるには万能ですからね~
この記事の解説動画はコチラ↓
誰かのクロスバイクドロハン化の参考になれば幸いですm(__)m
今回はこのへんで~
ではまた~(^^)/~
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コメント
優しい。
自分が余ってるパーツを寄付したくなるレベルで優しいショップ。
駆け込み寺は必要ですがご無理はなさらないでくださいね。
ありがとうございます(^.^)
潰れないレベルでやって行こうと思います(^-^;